わらっちゃった
bird1.gif   オススメ絵本14
     わらっちゃった




さく・え 大島妙子

わらっちゃった (おひさまのほん)


小学生の日常を、
非日常的な夢体験をまじえながら描いた絵本。

「わらっちゃった」と書きながら、超怒ってる表紙で、
思わず気になり手に取ってしまいます。


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物語は、主人公の「あたし」と、
友達のアケミちゃんがけんかしたところから
いきなり始まります。

まんなかでオロオロする、
おとなしめのお友達シーちゃんの存在も
なんかおもしろいです。

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けんかのあと、とにかく頭にきて、
いつまでもプンスカが止まらない「あたし」。

そして「あたし」の中で、自分に起こった悪いことは
なにもかもアケミちゃんのせいになっちゃいます。

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ここらへんの問答無用な小学生的心理が、
大変なつかしくもあります。

なんでも「アケミちゃんのせいだ!」なんて
くりかえし思ってるうち、なんと頭にツノが出た。

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頭に生えたツノを見て、また
「アケミちゃんのせいだ!」なんて考えてたら
ツノはさらにニョキッ。

オロオロしていると、なんと三つ目になった友達のシーちゃんが
「おばけ寄席に行こう」と誘いに来る。

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わけも分からず連れられて行くと・・・

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そこはおばけたちの集まりにも関わらず、
おもしろおかしい舞台の連続。

ビビってた「あたし」も思わず楽しんじゃいます。

楽しかった舞台が終わり、他の観客のおばけたちも
にこにこ笑いながら帰ってく中、
けんか相手の友達アケミちゃんを発見!

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まずはにらみ合いながらも、よく見るとアケミちゃんの頭にも、
「あたし」と同じツノが。

思わず2人で大笑いしたら、
ツノがスッと引っ込んだ。

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やっぱり笑ってる顔がいいよね、
みたいになりつつ、次の瞬間、

「つぎのひのがっこうのかえり。
  またアケミちゃんとけんかした」

で終わる。

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この締めがいいですよねぇ。

失敗しつつも何度も同じ失敗を繰り返してしまう、
学習能力の低さがとてもリアルで。


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失敗してしても失敗だと気付かず失敗し続け、
やっと失敗だったと気付いても反省せず、
また失敗してやっと反省し、
でもまた失敗してまた反省してる。

子どものうちはそんな感じでいいんだよ、と
現役の子どもたちにはもちろん、
私たち大人世代にも言ってる絵本のような気がします。

この学習サイクルが大人になるにつれ、
短くなってくわけなんですね。


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我が家にも現役小学生がいますが、
まーず、あぺとぺで何でも右から左、
毎日言われることは同じのおっぺけぺーですよ。

でもかなりのローペースでもちゃんと進歩はしてるし、
とにかく何でも本気で楽しんでて本気で怒ってて
本気で泣いてて、とても素敵な時期だなーとも感じます。

まだサンタもいるし、魔法も効くしで、
毎日がすごく充実して見えます。

基本、右から左ですが。

きっと中学校に入る頃には、冷めた感じがかっこいい
みたいになっちゃうんでしょうね。

ま、その時はその時で
素敵な時期だったりするんでしょうけどね。

とにかくそんな輝かしくもぱっぱらぱーな小学校時代を描いた、
おもしろい絵本でした。

おすすめです



ホップ!
ありがとう☆

ステップ!
ありがとう☆

クリーック!



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オススメ絵本13 にじいろのさかな
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  オススメ絵本13
  にじいろのさかな




さく・え マーカス・フィスター
やく 谷川俊太郎

にじいろのさかな   世界の絵本


うろこがピカピカ光っていて、
そのきれいな表紙に魅かれて手に取る絵本ですが、
中味はなかなかの道徳本です。

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他の魚には無い、自慢の美しいウロコを持つ
主人公「にじうお」。

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ある日、あるさかながにじうおに
うろこをひとつ分けてくれないかと頼みますが、
にじうおはとんでもないと一喝します。

『いったいだれさまのつもりなんだ
 とっととあっちへいけ!』と。

それを知ったさかなたちは、
自然とにじうおを避けるようになります。

『めもくらむようなきらきらうろこも、
 だれにもほめてもらえなければ、
 なんのやくにたつだろう?

 にじうおは、うみじゅうでいちばんさびしい
 ひとりぼっちのさかなになってしまった』

でもにじうおは、なぜこんなにも美しい自分が
みんなに好かれないのか理解できません。

そしてにじうおは、海で賢い洞穴のおばあさんタコに
聞きに行き、おばあさんはにじうおに、
一枚ずつそのきれいなうろこを
皆に分け与えるよう指示します。

にじうおは戸惑います。

このきれいなうろこなくして
どうやってしあわせになれるというのか。

すると、以前にじうおが一喝したさかなが戻ってきて、
またにじうおに「小さな一枚でいいから」と頼みました。

ためらいながらも一枚だけならとあげてみたところ、
自分のうろこ一枚で喜ぶさかなの姿を見て、
にじうおは今までにない不思議な気持ちになります。

それを見た他のさかなも同様に欲しがり、
やがてにじうおのきらきらうろこはたった一枚に。

でもにじうおのはなぜか幸せで、
ともだちと一緒に楽しそうおよいでいく、というおはなし。

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本当に大切なものはなにか、
考えるきっかけになる本ですね。

また分け合う喜びを知ることもできますよね。
子どものうちはまだまだ自分にとって大事なものを
分け合うということは難しいことだと思うので。

物語としても、傲慢チキな にじうおが
相手を思える にじうおに変わってく様子がおもしろいです。

絵本の中の色使いも美しいです。

そして外国絵本なのに、文がスッと入ってきて、
外国絵本と感じさせません。

そしたら、谷川俊太郎さんが訳詞してたんですね。

さすが。


知らなかったんですが、シリーズ本だったようです。
読みたーい!

にじいろのさかな しましまをたすける! (世界の絵本) にじいろのさかなとおおくじら (世界の絵本) こわくないよにじいろのさかな (世界の絵本)


人はー
ありがとう☆

生まれながらにー
ありがとう☆

傲慢チキー



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オススメ絵本12 ねぎぼうずのあさたろう
オススメ絵本12
ねぎぼうずのあさたろう


さく・え 飯野 和好

ねぎぼうずのあさたろう〈その1〉とうげのまちぶせ (日本傑作絵本シリーズ) ねぎぼうずのあさたろう〈その2〉 (日本傑作絵本シリーズ) ねぎぼうずのあさたろう〈その3〉 (日本傑作絵本シリーズ) ねぎぼうずのあさたろう〈その4〉火の玉・おてつのあだうち (日本傑作絵本シリーズ) ねぎぼうずのあさたろう〈その5〉 (日本傑作絵本シリーズ) ねぎぼうずのあさたろうその6 みそだまのでんごろうのわるだくみ (日本傑作絵本シリーズ)

 
現在その1〜その6まで出ていて、
6冊のセット販売もある人気シリーズ本。
なんといっても絵に迫力があります。


あさつき村に生まれたあさたろうは、
色白でまん丸顔のねぎぼうず。

ある日村で悪者が悪さをし、あさたろうが
ポーンと畑から出て退治するのですが、
今後もしつこい悪者がしかえしにつきまとうだろう、
ということで、みなに迷惑をかけぬよう
あさたろうは故郷を後にします。

そんなわけで、旅から旅を重ねるあさたろうの前には、
次々と難敵が待ち受け、あさたろうが痛快に敵を倒していきます。

シブい歌?もまじりつつ、物語が進められています。
浪曲調野菜キャラ時代劇絵本。

【福音館書店公式HPより一部抜粋】


アニメ化されたらおもしろそうですね。

ジャンル的にはぜんまいざむらいとかぶっちゃうかもしれないですが、
あさたろうの見どころとしては、迫力ある戦闘シーンですので
少し楽しみ方が違ってくるかな。


衝撃のあさたろうその1 第1ページめ。

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「あっ」。

のっけからいきなり「あ」で、え?って感じですが。

一応あさたろうが悪物を発見するシーンです。


あさたろうの迫力戦闘シーンの数々。

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ねぎじるやトウガラシとワサビの入った粉なんかで攻撃します。

これはききそう・・・

どちらかというと男の子向になるのかな?

でも一応うちではむすめっ子も楽しんでますよ。



あさたろうは勇気が出ると
ありがとう☆

からだから
ありがとう☆

ねぎじるがでます



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オススメ絵本11 おじいちゃんのごくらくごくらく
オススメ絵本11
おじいちゃんのごくらくごくらく


さく 西本 鶏介
え  長谷川 義史

おじいちゃんのごくらくごくらく (ひまわりえほんシリーズ)

ちょっぴりほろ悲しいけど、
心あたたまる絵本。

またもやお年寄り題材のご紹介ですが、
今回の絵本はお年寄り尊敬本というよりも
命について考えるような内容になっています。



おじいちゃんっこの男の子、主人公は、
お父さん、お母さんよりもおじいちゃんにべったり。

お風呂もいつもお爺ちゃんと一緒です。

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お風呂に入るときのおじいちゃんの口ぐせ、
「ごくらく、ごくらく」。

男の子がごくらくとは何かと聞くと、
「しあわせなきもちになることだよ」
と教えてくれ、男の子もマネをして
「ごくらくごくらく」と言い、
あたたかい気持ちになるのを覚えます。

やがておじいちゃんは体を壊して入院し、
また戻ると約束するけれども、
結局亡くなってしまう。

おじいちゃんを亡くして悲しむ男の子に、お母さんが
「おじいちゃんはほとけさまのくにでも
 『ごくらくごくらく』といってくらしてるよ」
となぐさめます。

男の子はおじいちゃんが亡くなった後でも、
お風呂に入るとおじいちゃんのマネをして
「ごくらくごくらく」
と言います。

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するとちょっと悲しいけれど、
とても幸せな気持ちになれる、
と締めくくられています。


核家族化している今では、
身近にいた人が亡くなる、
という経験がしづらくなり、
人の命について考える機会が
減ってるように感じます。

こういう絵本で考えるきっかけが
得られればと思いますね。

大事な人を失う日は、誰にでも必ず訪れるものですが、
ちゃんと悲しんだ後は、その人を想い、
自分の中に生かしながら生きていこう
ということが作者は言いたいんだと思います。

それが亡くなってしまった人にとっても、
きっとうれしいことですよね。

なんだか大人が読んでも励まされそうです。


命を題材に取り扱う本はいろいろありますが、
この絵本の描き方は
重くなりすぎず、軽くなりすぎず、
さらりとポイントをおさえてるところが好きです。

元気だったおじいちゃんが病院に運ばれて入院し、
やがて亡くなり、喪服姿で悲しみ涙を流す男の子。

結構ストレートで、そのたんたんと現実的な内容は、
少し現実的すぎてドキッとはくるんですが、
ソフトに変えてしまうでもなく、現実逃避するでもなく、
まっすぐ現実を見据えてる感じがして、
私としてはとても好感が持てます。

大事なことだけど特別なことではなく、
生活の自然な流れの中にある感じが、
自然と受け入れられそうでいいですね。


親孝行、したい時には親はなし。
ありがとう☆

自分も含め命には限りがありますが、
ありがとう☆

日々後悔ないよう過ごしたいですね。



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オススメ絵本10 もったいないばあさん
オススメ絵本10
もったいないばあさん

さく・え 真珠まりこ

もったいないばあさんがくるよ! (講談社の創作絵本) もったいないばあさん (講談社の創作絵本)

以前ご紹介した「おばあちゃんすごい!」の、
内容がシンプルで 幼稚園児〜対象なのに対し、
こちらは同じくお年寄り尊敬本で、
小学生版になるでしょうか。

わたくしイチオシ絵本です


内容としては、
もったいないばあちゃんのうんちくによる、
実生活の節約、豆知識が漫画っぽく続き、
なるほど〜そういう方法もあるのか〜
ばあちゃんてすごいなぁ〜
という感じです。

大人も勉強になるので、
私もひとりで見入っちゃう本です。

今は知る機会の少ない、昔ながらの知恵袋。

それをおせっかいのもったいないばあちゃんが、
「もったいない、もったいない」と割って入って
伝えてくれる絵本です。


たとえばたんぽぽに無駄な所はないとか。

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花がゼリーで根っこがコーヒー。

もったいないばあさん、
ちゃんとそれぞれどうすれば作れるかまで
説明してくれてます。

やってみたいなぁ。


魚も無駄なく使います。

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骨を揚げてるおせんべは、
たまに売られてるのを見かけますね。

もちろん実際作ったことはありませんが。

骨湯(こつゆ)は知らなかったので、
試してみたいなと思いました。

食べ終わった魚にお湯(もしくはお茶)を
かけていただくそうです。

お年寄りはみんな知ってる、
当然の知識なのかもしれませんね。


また、そういう実生活の「もったいない」の他に、
哲学的な「もったいない」も伝授してくれてます。

たとえばお誕生会で、
「たのしいおもいでまたひとつ
 としはとらなきゃもったいない」
とか。

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「じぶんでできるのにやらないなんてもったいない
 おかあさんだまってみててやんなさい
 とっくにひとりでできるじゃろ」
とか。

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ここがひとつ、他と秀でて
「もったいないばあちゃん」のすごいと感じるところですね。

ここかしこで、物質的な面だけじゃなく、
メンタル面もフォローされてます。

伝えようとしてることが、
一方的でも偏ってもいない、
ちゃんと総合的に配慮されているところがいいです。

最初この本を見つけたとき、
子どもにもっと物を大事にしてほしいと思い手に取りました。

でもこの作者は、無駄使いという点だけじゃなく、
物や人に対する感謝と愛情、思いやりの心を伝えたいという
意図があるようです。

素晴らしいことですね。
頭が下がります。


ちなみに、無駄遣いする派手なばあちゃん、
「がちゃばあ」も出てきますよ。

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無駄遣いを、若い人だけ責めないところも、
現代風な配慮がされてますね。

そしてまた、ちゃんと「がちゃばあ」も、
一人の仲間として認められてるところが、
なお好きです。


家庭的であり、科学・実験的であり、
哲学的でもある。

全てが集まって生活が営まれてるんですね。

いやはや。
勉強になります。

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「もったいないばあさん」 公式HP
http://mottainai.com/

真珠まりこ(作者) 公式HP
http://club.pep.ne.jp/~shinju/

講談社絵本通信内「もったいないばあさんの部屋」
http://shop.kodansha.jp/bc/ehon/topic_01.html


ありがとう☆

ありがとう☆





Posted by mikan
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