16,
2008
オススメ絵本14わらっちゃった
さく・え 大島妙子

小学生の日常を、
非日常的な夢体験をまじえながら描いた絵本。
「わらっちゃった」と書きながら、超怒ってる表紙で、
思わず気になり手に取ってしまいます。

物語は、主人公の「あたし」と、
友達のアケミちゃんがけんかしたところから
いきなり始まります。
まんなかでオロオロする、
おとなしめのお友達シーちゃんの存在も
なんかおもしろいです。

けんかのあと、とにかく頭にきて、
いつまでもプンスカが止まらない「あたし」。
そして「あたし」の中で、自分に起こった悪いことは
なにもかもアケミちゃんのせいになっちゃいます。

ここらへんの問答無用な小学生的心理が、
大変なつかしくもあります。
なんでも「アケミちゃんのせいだ!」なんて
くりかえし思ってるうち、なんと頭にツノが出た。

頭に生えたツノを見て、また
「アケミちゃんのせいだ!」なんて考えてたら
ツノはさらにニョキッ。
オロオロしていると、なんと三つ目になった友達のシーちゃんが
「おばけ寄席に行こう」と誘いに来る。

わけも分からず連れられて行くと・・・

そこはおばけたちの集まりにも関わらず、
おもしろおかしい舞台の連続。
ビビってた「あたし」も思わず楽しんじゃいます。
楽しかった舞台が終わり、他の観客のおばけたちも
にこにこ笑いながら帰ってく中、
けんか相手の友達アケミちゃんを発見!

まずはにらみ合いながらも、よく見るとアケミちゃんの頭にも、
「あたし」と同じツノが。
思わず2人で大笑いしたら、
ツノがスッと引っ込んだ。

やっぱり笑ってる顔がいいよね、
みたいになりつつ、次の瞬間、
「つぎのひのがっこうのかえり。
またアケミちゃんとけんかした」
で終わる。

この締めがいいですよねぇ。
失敗しつつも何度も同じ失敗を繰り返してしまう、
学習能力の低さがとてもリアルで。

失敗してしても失敗だと気付かず失敗し続け、
やっと失敗だったと気付いても反省せず、
また失敗してやっと反省し、
でもまた失敗してまた反省してる。
子どものうちはそんな感じでいいんだよ、と
現役の子どもたちにはもちろん、
私たち大人世代にも言ってる絵本のような気がします。
この学習サイクルが大人になるにつれ、
短くなってくわけなんですね。

我が家にも現役小学生がいますが、
まーず、あぺとぺで何でも右から左、
毎日言われることは同じのおっぺけぺーですよ。
でもかなりのローペースでもちゃんと進歩はしてるし、
とにかく何でも本気で楽しんでて本気で怒ってて
本気で泣いてて、とても素敵な時期だなーとも感じます。
まだサンタもいるし、魔法も効くしで、
毎日がすごく充実して見えます。
基本、右から左ですが。
きっと中学校に入る頃には、冷めた感じがかっこいい
みたいになっちゃうんでしょうね。
ま、その時はその時で
素敵な時期だったりするんでしょうけどね。
とにかくそんな輝かしくもぱっぱらぱーな小学校時代を描いた、
おもしろい絵本でした。
おすすめです

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クリーック!

姉
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